近代史₍幕末~明治・大正₎
※ピンク:国際社会
※ブラック:日本社会
※ブルー:日本共産党
1848年(嘉永1年)
12月8日共産主義者同盟第2回共産主義者大会でマルクス、エンゲルスが参加して作成した規約を採択。
2月22日フランス2月革命。国王ルイ・フィリップがイギリスに亡命。第2共和政が布かれる。
3月13日ウイーン3月革命。オーストリアのメッテルニヒがイギリスに亡命
3月18日ベルリン3月革命。この頃マルクス、エンゲルス「ドイツにおける共産党の要求」で統一ドイツの民主共和制と21歳以上の男女普通選挙による国民主権などを提起。
4月10日イギリスでチャーチスト、国民請願書を議会に提出。
5月18日フランクフルト国民議会成立。
6月1日マルクス、エンゲルス、マルクスを編集長として「新ライン新聞」第一号を「民主主義の機関紙」と言う副題を付けて発行。翌年5月迄刊行。
6月7日米捕鯨船が北海道に上陸。幕府(12第将軍徳川家慶)、松前藩に命じて長崎に護送させる。
8月27日仏船が琉球(沖縄)に来航、乗組員上陸。
12月20日フランスでルイ・ナポレオンが大統領に就任。
この年、幕府が品川に砲台を構築。
1849年(嘉永2年)
4月5日~11日マルクス「賃労働と資本」を「新ライン新聞」に連載。
4月18日米軍艦プレブル号、長崎で捕鯨船員を引き取る。
6月24日老中阿部正弘、外国船の出没や英艦マリナー号の江戸湾測量などの事態で、外国船打ち払い令の復活の可否を奉行などに諮問。
1850年(嘉永3年)
2月6日幕府、諸大名に沿岸警備を厳重にするように命じる。
3月6日~11月29日マルクス「新ライン新聞、政治=経済評論」に「フランスにおける階級闘争」を連載。
6月清、洪秀全が広西省で蜂起、太平天国樹立51年~~64年
5月16日孝明天皇、7社7寺に外患を除くよう祈祷させる。
7月19日オランダ船、長崎に来航、米英が日本との貿易の意思が有る事を通報。
8月幕府、米の買い占めを禁止する。
11月佐賀藩、反射炉を構築。
11月29日エンゲルス「新ライン新聞、政治=経済評論」に「ドイツ農民戦争」を発表。
12月3日高野長英、幕吏に囲まれて自殺。
12月5日幕府、水戸藩主徳川慶篤、勘定奉行石河政平に軍艦製造を命じる。
この年、江川太郎左衛門、伊豆韮山で反射炉の実験開始。
1851年(嘉永4年)
1月清、反清朝・反封建と反植民地化の要求を反映して太平天国樹立(~64年)
2月オーストラリアのニューサウスウエールズ州で金鉱発見、ゴールドラッシュ
2月3日米船、土佐の漁民中浜万次郎を琉球(沖縄)に送り届ける。
4月江戸の米価高騰、幕府窮民に米を支給。
5月1日~10月15日英、ロンドンで第一回万国博覧会
7月大坂町奉行、窮民に米を支給。
9月薩摩藩主島津斉彬、精錬所を鹿児島に立てる。
10月25日~52年10月23日エンゲルス「トリビューン」に「ドイツにおける革命と反革命」を連載。
12月2日仏、ルイ・ナポレオンのクーデター、議会を解散。
1852年(嘉永5年)
2月英第一ダービー保守党成立
5月マルクス「ディ・レボルツィオーン」に「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」を発表。
5月相模鳶巣、島ケ崎、亀ヶ崎に砲台完成。
8月9日露船が下田に来航、紀伊の漂流民を置いて退去。
12月2日仏ルイ・ナポレオン(ナポレオン3世)が皇帝となり、第二帝政成立。
12月英、ホイッグとビール派の連立によるアバディーン内閣が成立。
1853年(嘉永6年)
3月29日清、太平天国軍、南京を占領。
7月8日ペリー、米軍艦4隻を率いて浦賀に来航。
7月20日幕府、ペリー来航を朝廷に報告。
8月22日プチャーチン、露軍艦4隻を率いて長崎に来航。
10月17日幕府、大船建造禁止令を解除。
11月23日徳川家定、第13第将軍となる。
1854年(嘉永7年・安政1年)
3月27日、28日前年からのトルコ戦争(露土)に英仏が介入し、露に宣戦布告(クリミヤ戦争~56年)
3月31日幕府、神奈川に再来したペリーと日米和親条約を結ぶ。
4月24日吉田松陰が下田で米艦に乗り込み、密出国を企てるが果たせず、幕吏に捕らえられる。
5月米、奴隷制の可否を住民意思に委ねるカンサス・ネブラスカ法制定。
7月6日米、共和党結成
7月ドイツ連邦議会が社会主義労働団体を禁止。共産主義者同盟解体。
1855年(安政2年)
2月英、第一次パーマストン内閣(ホイッグ)成立。
2月7日日露通好(日露和親)条約を結び、エトロフ、ウルップ島間を国境とし樺太を両国雑居地とする。
3月2日露、アレクサンドル2世即位。
11月11日安政大地震
12月3日幕府、長崎で海軍伝習を開始。
1856年(安政3年)
3月30日クリミヤ戦争終結のパリ条約調印。
7月米人ウオーカー、ニカラグア大統領になる。(~57年5月迄)
8月21 日米駐日領事ハリス下田に来航。
10月8日清の官憲がアヘン密輸の捜査で英艦アロー号の乗員を抑留(アロー号事件)これをきっかけに第二次アヘン戦争起きる。英、仏、米、南京条約(1842年)など不平等条約で勝ち得た権益の拡大を狙う。
11月1日英、イランのアフガニスタン占領(ヘラート)に対して対イラン戦争開始。(~57年7月)
1857年(安政4年)
3月4日英、イランとパリ条約調印。イラン、アフガニスタンの独立を承認。
5月10日インド最初の民族独立を目指したセポイ(インド人傭兵)の反乱(~59年7月)
9月20日英の攻撃によりムガール帝国滅亡。
12月7日ハリス、将軍徳川家定と会い大統領親書を提出。
12月12日ハリス老中堀田正睦に通商条約締結を要求。
この年、資本主義世界最初の恐慌起きる。
1858年(安政5年)
3月23日幕府、衰退した外交軍事権の権威付けのため朝廷に日米通商条約調印の認可を求める。
5月3日朝廷、攘夷の立場から不可と伝える。
2月英、第二次ダービー保守党内閣成立。
5月28日清、露と愛琿条約、黒竜江省以北をロシア領とする。
6月4日井伊直弼、大老になる。
8月2日英、インドを直轄植民地とする(~1947年8月)
7月29日天津条約の報を受け、ハリスの圧力で幕府の井伊大老、天皇の勅許を受けずに日米修好通商条約調印。この年、同様の条約を蘭、露、英、仏とも結ぶ。(関税自主権も無く治外法権を認めた不平等条約)
9月14日孝明天皇、通商条約調印は勅令違反とする密勅を水戸藩主らに下す。
9月16日幕府にも同じ密勅を下す。
10月8日マルクス、エンゲレスへの手紙で資本主義世界市場の創設は「中国と日本の開国で終結」したと指摘。
11月30日徳川家茂、第14代将軍となる。
1859年(安政6年)
2月18日仏、サイゴン占領
6月11日マルクス「経済学批判」発刊
6月英、第二次パーマストン自由党内閣成立。
6月横浜、長崎、函館を開港。これによって始まった貿易で生糸をはじめとする輸出が急増。物資不足から生糸や米などの生活必需品の物価が高騰。外国との金銀の交換比率の違いから金が急速に流出して経済混乱と物価高騰に拍車をかけ、農民、下級武士の生活困難が激化する。
7月桐生の35ヵ村が生糸輸出禁止を幕府に訴え。
10月16日米、奴隷解放を求めるジョン・ブラウンの蜂起
10月31日アルジェリアで反仏蜂起
11月24日ダーウイン「種の起源」刊行
前年からこの年いっぱいに掛けて大老井伊直弼による安政の大獄、吉田松陰、橋本佐内、頼三樹三郎らが刑死。梅田雲浜は獄死する。
1860年(安政7年・万延1年)
1月23日英仏通商条約調印。60年~61年。対外強硬策のパーマストン外交から自由貿易政策中心のグラッドストン外交への転換。
3月24日井伊直弼、勅許抜きの条約締結で、水戸の浪人らに暗殺される。(桜田門外の変)
10月2日伊、ガリバルディ、ナポリに臨時政府。
10月13日英仏連合軍、天津条約破棄の動きに対して北京を占領。
10月24日、25日英仏軍の北京占領下で清、英仏と北京条約。天津開港、九竜半島の英への割譲、清の開国が決定的となり、反植民地化の第一歩となる。
11月6日米大統領にリンカーン(共和党)が当選
11月14日清、露と北京条約、ウスリー江以東をロシアに割譲。
この年、信濃、岩代、三河、近江、土佐などの諸国で物価高騰や重租に反対する農民の一揆、打ち壊しが起きる。
1861年(万延2年・文久1年)
1月2日プロイセイン王にウイルヘルム1世が即位
2月4日アメリカ、ミシシッピー州など南部11州が盟邦を結成。
3月3日露、アレクサンドル2世が農奴解放令。
3月13日露の軍艦ポサドニック号が対馬の一部を占領。農漁民などの抵抗で9月に退去(対馬事件)
3月16日幕府、米価引き下げを命令。
4月12日米、南北戦争始まる。(~65年)
11月11日清、同治帝即位、対外妥協派の恭親王らによるクーデター、同治中興の開始。(~74年)
11月14日露、ナロードニキの秘密結社(第一次「土地と自由」)結成。
1862年(文久2年)
1月メキシコ政府の対外債務の履行を迫り、西(スペイン)、英、仏が干渉(6月、仏軍がメキシコシティ占領~1867年3月まで)
1月7日太平天国軍、再度上海に進軍。清朝と租界の 米英仏軍らが撃退
3月11日公武合体策の一環として将軍家茂と孝明天皇の妹和宮の婚儀。
6月5日仏とベトナム、第一次サイゴン条約調印、コーチシナが仏領となる。
9月14日薩摩藩士、英国人を殺傷(生麦事件)
9月30日ビスマルク、プロイセインの首相になる。
1863年(文久3年)
1月1日リンカーン、奴隷解放宣言。
1月22日ポーランドでロシアの民族的抑圧に反対する蜂起
5月23日ラサールら全ドイツ労働者同盟を結成。
6月25日長州藩、下関で米商船を砲撃。ついで仏、蘭艦砲撃。
7月3日英仏守備兵の横浜駐屯を許可。
7月21日高杉晋作、奇兵隊を編成。
8月11日仏、カンボジアを保護領とする。
8月15日生麦事件の報復で英、鹿児島を攻撃(薩英戦争)、敗北後薩摩藩、武器購入のため英に接近。
11月19日リンカーン、ゲティスバークで「人民の、人民による、人民のための政府」の演説。
9月30日孝明天皇、朝廷上層部や薩・会両藩と組み、攘夷・討幕の急進派(三条実美ら)を朝廷から排除。
1864年(文久4年・元治1年)
2月1日~10・30晋(プロイセイン)、墺(オーストラリア)両国、デンマークと戦争。講和条約でシュレスヴィヒ=ホルシュタインを獲得。
7月19日清軍が天京(南京)を占領(太平天国滅亡)
8月19日長州藩兵と幕軍交戦(禁門の変)。第一次征長の役に発展。
9月5日長州藩の外国船砲撃への報復のために英、米、仏、蘭 4か国艦隊、下関を砲撃。(長州藩、攘夷論転換、英に接近)
10月5日国際労働者協会(第一インタナショナル~76年)、ロンドンで創立。創立宣言と規約はマルクス執筆。
11月8日米、リンカーンが大統領に再選。
11月下旬国際労働者協会がリンカーンの再選に祝辞(マルクス執筆)
1865年(元治2年・慶応1年)
1月リンカーンが国際労働者協会の祝辞に礼状。
1月5日サント・ドミンゴがスペインから独立。
1月チリとペルー、スペインと開戦(~66年)
1月13日長州藩 内戦。長州藩士高杉晋作ら下関で挙兵。
1月28日再度挙兵、高杉らが藩内の主導権を握る。
4月14日リンカーン狙撃され、4月15日に死亡。副大統領ジョンソンが昇格。
6月マルクス「賃金、価格、利潤」に付いて第一インタナショナル中央評議会の会議で講演。
6月摂津、河内で菜種の自由販売を求める1263村の国訴
10月29日英、第二次ラッセル自由党内閣成立
11月15日幕府、仏の援助で横須賀製鉄所着工
11月22日兵庫沖での英、米、仏、蘭4ヵ国艦隊の圧力下、孝明天皇、幕府に通商条約許可。
12月18日米、全土で奴隷制廃止。
1866年(慶応2年)
3月7日長州・木戸孝允、薩摩・西郷隆盛ら坂本龍馬の仲介で提携を約す。
5月英を中心に金融恐慌(5.11暗黒の金曜日)
5月以来、兵庫、大阪、江戸などで米の安売り、その他を要求する打ちこわしが起こる。岩代信夫・伊達両郡と武蔵で世直しを掲げ一揆、但馬などでも一揆(江戸時代で最大規模)起きる。
6月14日~晋墺戦争、独統一の主導権争い
6月英、第三次ダービー保守党内閣成立。
7月18日 幕府、第二次長州征伐を開始、英は長州を、仏は幕府を支援。
9月29日薩長同盟の優勢の内、中止の勅令。
9月3日~8日第一インタナショナル第一回大会(ジュネーブ)
1867年(慶応2年)
1月10日徳川慶喜、第15代将軍となる。
1月30日公武合体論者の孝明天皇死去。
2月24日晋墺戦争により北ドイツ連邦成立
2月アイルランドでフェニアン党の反英蜂起
3月仏軍撤退で、メキシコ独立を回復
4月1日英、マニラを直轄植民地にする。
6月8日オーストリア・ハンガリー二重帝国成立。
8月15日英、都市労働者の大部分が選挙権を獲得(第二次選挙法改正)。
8月頃から「ええじゃないか」とおかげ参りがおこり全国に波及。京都、大阪、江戸などの重要な地域が混乱。
9月2日~8日第一インタナショナル第二大会(ローザンヌ)
9月14日マルクス「資本論」第一巻刊行
11月9日「討幕の詔書」が薩長両藩に秘密裏に出される。
11月9日徳川慶喜、体制奉還を申し出る。
この頃政争の中で「玉(天皇)を奪う」「玉を抱く」(木戸孝允)との隠語が広がる。
1868年(明治1年)
1月3日王政復古の宣言、明治天皇を擁する薩長土肥などの藩閥政権創出。
1月27日会津藩ら旧幕府軍と新政府軍の武力衝突(鳥羽・伏見の戦い)戊辰戦争起こる。
1月31日新政府、徳川慶喜追討令を出す。
2月英、保守党のディズレリ首相に就任
3月25日仏で労働者の団結権承認
4月6日明治天皇、五か条の誓文(新政権発足当初の基本方針)。 翌年「五榜の掲示」で幕府の禁令を引き継ぎ、新政府の反人民性を示す。
4月13日~5月29日明治天皇、江戸幕府下での外出抑制の慣行を打破して大阪巡幸。以後、新しい支配者としての天皇を宣言するため、たびたび地方巡幸実施。
5月3日江戸開城
5月~6月仏で新聞発行の自由、集会の自由を認める。
6月2日イギリス労働組合会議(TUC)結成
9月3日江戸を東京とする。
9月6日~13日第一インタナショナル第3回大会(ブリュッセル)
10月スペインからの独立と奴隷解放を掲げたキューバ「十年戦争」開始(~1874年2月)
10月23日明治と改元(一世一元の制)。
11月3日米、大統領にグラント(共和党急進派)が当選
12月英、第一次グラッドストン自由党内閣成立
新政権下で会津藩の一揆をはじめ、関東、東北など各地で一揆続発。
1869年(明治2年)
3月20日新聞紙印行条例公布(発行許可、事後検閲)
6月22日図書の出版を取り締まる出版条例公布
7月25日版籍奉還
8月7日~9日ドイツ社会民主労働党、アイゼナッハで結成
9月6日~11日第一インタナショナル第4回大会(バーゼル)
12月10日米、初の女性参政権法、ワイオミング准州で成立
この年、新政府反対、貢租軽減などを掲げた一揆が全国各地で続発。
1870年(明治3年)
4月英で治安維持法通過、アイルランド独立運動への弾圧教化。
7月17日高島炭鉱坑夫の逃亡事件発生。
7月19日普仏戦争始まる。
8月加藤弘之「真政大意」で、「コムミュ二スメ」 「ソシアリスメ」の2つの経済学を(反対者として)紹介。
9月2日セダンの戦いでナポレオン3世捕虜となる。
9月4日仏、共和政を宣言(第3共和政)
10月13日政府、平民に苗字の使用を許す。
10月2日イタリア統一の完了。
12月12日工部省設置。工場、鉱山をさかんに官営にし、軍需工業など資本主義的産業の育成を図る(富国強兵、殖産興業政策)
この年、引き続き福岡、兵庫、島根、宇和島など各地で貢租軽減などを求め騒動多発。
1871年₍明治4年)
1月18日プロイセイン王ウイルヘルム1世、ベルサイユ宮殿でドイツ皇帝に即位、ドイツ帝国成立。
3月18日パリの労働者、市民が蜂起。
3月28日世界史上初の労働者階級の権力、パリ・コミューン樹立。
5月10日仏、フランクフルト講和条約で、独にアルザス、ロレーヌを割譲
5月22日戸籍法を定める。
5月28日コミューン崩壊。
6月マルクス「フランスにおける内乱」(パリ・コミューンの教訓の理論化)を刊行
6月27日新貨条例を定め、新貨幣の単位を円、銭、厘とする。
6月29日英で1871年労働組合法成立(世界初の労働組合の法的承認)
8月29日廃藩置県
8月31日仏、ティエールが大統領に就任(73年5月24日失脚)
10月12日明治政府、えた、非人の称を制度上廃止。
10月20日田畑勝手作を認める。
1872年₍明治5年)
2月4日東京裁判所設置
3月23日寛永年間以来の土地永代売買の解禁
4月5日兵部省を廃止、陸軍省、海軍省を設置。
4月16日近衛条例制定、近衛兵を置く。
5月10日信濃川分水工事の賦役過重で農民蜂起。
6月25日独、イエズス会法イエズス会員を追放。
9月2日~7日第一インタナショナル第5回大会(ハーグ)、バクーニン派の追放と本部のニューヨーク移転を決定。
9月5日学制の発布、義務教育制
9月6日~12日露、独、オーストリアの皇帝が近東問題で協議
10月14日新橋・横浜間に鉄道開業
10月16日琉球王国王尚泰を琉球藩主とし、華族とする。
11月2日人身売買禁止。
11月4日富岡製糸場操業開始。
11月5日米大統領にグラントが再選。
12月15日国立銀行条例
12月16日高島炭坑坑夫の暴動起きる。
1873年₍明治6年)
1月1日太陽暦を採用し、明治5年12月3日を明治6年1月1日とする。
1月4日「神武天皇即位日」などを祝日とする₍3.7紀元節と称することなどを布告)
1月10日徴兵令の発布
2月11日スペイン、議会が共和政を宣言(第一共和政)
2月24日キリスト教禁制の高札撤去、キリスト教を黙認。
2月高島炭坑抗夫暴動。
5月24日仏、王党派のマクマオンが大統領に就任。
5月独、カトリックの勢力を抑える一連の法律₍5月法₎を公布。いわゆる文化闘争が激化する。
5月オーストリアの恐慌をきっかけに欧米に恐慌が起きる。
5月26日岡山で徴兵制、学制に反対する大一揆が起こり、続いて中国各地、四国、九州に波及する。(この年、各地で新制反対の騒動勃発₎
6月17日福岡で米価高騰に抗議して農民が蜂起。年貢減免、徴兵、学制に反対を要求₍竹槍騒動₎
7月28日天皇制政府の財政的基礎の確立を図り、地租改正条例を布告。(資本の根源的蓄積のテコとなり寄生地主制確立への基礎をなす。₎
8月5日英議会で農業児童法案通過。8歳以下の児童雇用禁止。
10月19日新聞紙条目を布告(発行許可制)
10月22日露、独、オーストリアの3帝協約成立
10月24日 ~25日西郷隆盛、副島種臣、後藤象二郎、板垣退助ら征韓論派がやぶれ、参議を辞職。
11月10日内務省を置き、警察制度を強化。(74年1月15日東京警視庁設置)
11月20日仏軍、ハノイ占領
1874年₍明治7年)
1月12日板垣退助ら愛国公党結成。
1月17日板垣退助、副島種臣ら民撰議院設立建白書を提出。自由民権運動始まる。(以後10年余にわたり、天皇制政府の迫害のもと国会開設、基本的人権確立・地租軽減・条約改正などを要求して展開。
2月1日~3月1日江藤新平ら佐賀の乱を起こす。
2月6日仏、ベトナム間に協定、仏軍ハノイから撤退。
2月英、第二次ディズレリ保守党内閣成立。
2月6日閣議台湾出兵を決定(5月22日台湾上陸)
3月15日仏、ベトナムを保護国化(第二次サイゴン条約)
3月19日仏で児童労働法制定(10歳以下の雇用禁止)
4月10日板垣退助ら立志社創立
6月西郷隆盛、鹿児島に私学校を設立。
7月30日英で工場法成立(10歳以下の労働禁止)
8月16日 酒田で悪税廃止を要求して農民1万人が参加した農民暴動(ワッパ騒動)
12月スペインでアルフォンソ12世が即位。
1875年₍明治8年)
1月英サウスウェールズで炭坑労働者のストライキが起こる
1月30日米、ハワイと互恵通商条約
1月30日仏、国民議会、憲法修正案可決、7月16日議院内閣制の第三共和政が制度的に確立
2月22日 板垣退助ら大阪で愛国者結成
4月マルクス「ゴータ綱領批判」出筆
5月7日 樺太・千島交換条約の調印
5月22日~27日ドイツ社会主義労働党結成、ゴータ綱領採決
6月28日 反政府運動と言論弾圧のため讒謗律、新聞紙条例を定める。
7月ボスニア・ヘルツェゴヴィナでトルコに対する反乱
9月20日 日本の軍艦が朝鮮の領海を犯し、江華島の守備兵が砲撃₍江華島 事件₎
11月5日小笠原諸島の日本領有を英公使が承認
11月25日英、エジプトからスエズ運河の株を買収
1876年₍明治9年)
2月26日江華島 事件 を口実に朝鮮政府を脅して日朝修好条約を調印₍江華条約₎日本、朝鮮に対して治外法権を押し付ける。
4月ブルガリアで反トルコ蜂起。トルコ、ブルガリア人を大量殺害。
6月~7月セルビア、モンテネグロがトルコに宣戦布告。₍バルカン戦争₎
7月15日第一インタナショナル解散₍フィラデルフィア₎
8月5日金禄公債証書発行条例の制定₍士族の秩禄処分₎、家禄制度を全廃。一億七千万円の公債証書を給与。
9月エンゲルス「反デューリング論」出筆始まる。単行本の刊行は78年7月
10月~11月神風連の乱₍熊本₎、秋月の乱₍福岡₎、萩の乱₍山口₎など、不平士族の反乱相次いで起こる。
この年、露、ナロードニキの秘密結社₍後に第二次「土地と自由」と呼ばれる₎結成。
この年、和歌山、三重をはじめ全国各地で始祖軽減の農民一揆頻発。
1877年₍明治10年)
1月1日英、ビクトリア
女王がインド皇帝を宣言
1月4日地租の引き下げ₍3分から2分5厘へ₎農民一揆への譲歩。
1月10日独、帝国議会選挙で社主義労働党が50万票、12議席獲得。
1月30日~9月24日西郷隆盛ら西南戦争を起こす
3月米、共和党、民主党が妥協、共和党ヘイズの大統領当選と引き換えに、南部の黒人問題を白人に委ねる。
4月24日露土戦争始まる。
5月21日ルーマニア王国、トルコから独立宣言。
6月片岡健吉ら国会開設の建白書を提出。12日却下される。
7月16日米、鉄道ストに軍を投入、百人を超える死者。
9月24日西郷隆盛 自刃
10月14日仏、総選挙で共和派勝利。大統領は形式的な存在に。
10月31日露、ナロード二キへの裁判が始まる。
1878年₍明治11年)
7月露土戦争の戦後処理をめぐるベルリン会議。セルビア、モンテネグロ、ルーマニアの独立、オーストリアによるボスニア・ヘルツェゴヴィナの占領行政などを決定。
7月22日府議会の設置等を定めた「地方三新法」制定。
7月22日 高島炭坑坑 夫賃上げ要求暴動化。
8月23日~24日近衛砲兵隊兵士、減給などの不満で暴動₍竹橋事件₎
8月陸軍卿山縣有朋、軍人訓戒を発表。
10月19日独、帝国議会、社会主義者取締法を可決。
10月21日独、帝国会議、社会主義者取締法を公布。₍1890年10月失効₎
11月第二次英、アフガン戦争。
1879年₍明治12年)
3月20日東京府会始まる。₍初の府県会₎
4月4日琉球藩を廃止し、沖縄県を設置。
4月植木枝盛「民権自由論」刊行
5月英、アフガ二スタンとガンダマク条約に調印。実質上保護国とする。
6月4日東京招魂社を別格官幣社とし、靖国神社と改称。
8月露、ナロードニキの秘密結社「土地と自由」が分裂、「人民の意思」派と「黒い割替」派結成。
9月29日教育令布告
10月7日独、オーストリアと対露同盟₍独墺条約₎
この年、同志社のラーネッドが講義で社会主義を紹介₍反対者の立場から₎
1880年₍明治13年)
3月17日国会期成同盟結成
4月英、第二次フラッドストン自由党内閣成立
4月5日集会条例布告₍政治結社・集会の事前許可と臨検警察官に集会解散権など₎
7月17日刑法、治罪法₍刑事裁判手続きなど₎布告
夏エンゲルス著「空想から科学への社会主義の発展」が仏で刊行
9月20日高知県上街町、小高坂村で女性に超村会議員の選挙権と被選挙権を認めた町村会規則を制定
11月2日米、大統領にガーフィールド₍共和党₎当選
11月5日工場払下概則制定
11月14日仏、労働党結成
12月改正教育令公布で統制強化
この年、国会開設請願運動がピークに達する
1881年₍明治14年)
3月11日憲兵条例定める₍東京に一隊を置く₎
3月参議大隈重信、国会開設の意見書を提出
3月13日露、アレクサンドル2世、ナロードニキ「人民の意思」派に暗殺される。アレクサンドル3世即位。
4月7日農商務省設置
4月前年創刊の「六合雑誌」4月号、小崎弘道「近世社会党の原因を論ず」でカール・マルクスを我が国で最初に紹介
5月12日仏、チュニジアを保護領化
6月18日独、オーストリア、露による三帝同盟成立
6月28日オーストリア、セルビアを事実上の保護国とする
7月2日米、大統領ガーフィールドが狙撃され、9.19死亡、副大統領アーサーが昇格
8月植木枝盛、「日本国国憲法案」を起草
10月12日明治23年に国会を開設する旨の天皇の詔勅が出される。大隈参議罷免₍明治14年の政変₎
10月21日松方正義、大蔵卿に任命され増税とデフレーションの「松方財政」はじまる₍~85年₎農民層分解と小作化、賃労働者創出と寄生地主化が進行。
10月29日自由党結成₍総理・板垣退助₎
11月14日仏、ガンベッタ内閣
1882年₍明治15年)
1月4日軍人勅諭を発布、天皇の統帥権を明示
3月18日福地源一郎ら立憲帝政党をつくる
4月16日立憲改進党結成₍総理・大隈重信₎
5月20日独、オーストリア、伊の三国同盟成立
5月25日樽井藤吉ら東洋社会党を結成₍6.20禁止₎
7月23日~朝鮮で兵士、市民が蜂起し、王宮、日本公使館などを襲う₍壬午政変₎
8月5日戒厳令制定
8月12日朝鮮での壬午政変を受け、急ぎ徴発令制定₍戦時・7事変のさいの軍需調達を規定₎
9月12日エンゲルス、民族問題などでカウツキーへ手紙
9月15日英軍、カイロ占領、エジプトは事実上英の支配下に
10月10日日本銀行開業₍兌換制度を確立し、信用制度の整備をはかる₎
11月28日~29日福島事件。農民の道路開発費負担拒否闘争や自由党への弾圧、河野広中ら逮捕
この年、仏、米などで恐慌はじまる
1883年₍明治16年)
3月14日マルクス死去₍ロンドン₎
3月20日高田事件。自由党員を内乱陰謀容疑で逮捕。
4月16日改正新聞紙条例。言論取り締まりを格別に強化。
6月29日改正出版条例。内容の事前届け出と罰則強化。
8月25日仏、ベトナムとユエ条約調印、ベトナムを保護国とする
8月英、選挙浄化法成立₍資金の制限、違反者への罰則強化₎
9月21日三池炭鉱で就労していた囚人が暴動。
9月24日高島炭坑坑夫数百人が減給反対で暴動
9月24日立憲帝政党解散
9月25日スイスで、プレハーノフら労働解放団を組織
1884年₍明治17年)
1月英、ウエッブ夫妻らがフェビアン協会設立
3月21日仏、労働御組合法で労組を公認
6月23日清仏戦争始まる
7月7日華族令制定
10月エンゲルス「家族・私有財産および国家の起源」刊行
10月29日自由党解散。激化した自由民権運動への政府の弾圧の元で党内に解党論がおこり、大阪大会で解散を決定
10月31~11月秩父事件。自由党員、農民ら数千人が負債延納、徴兵令改正、減税などを要求して決起、11.9天皇制政府の軍隊が出動し鎮圧。
11月4日米、大統領にクリーブランド₍民主党₎当選
12月4日~朝鮮で金玉均らのクーデター計画に日本軍も介入し、清国軍と衝突₍甲甲政変₎
12月6日英、第三次選挙法改正で選挙権をほとんどすべての世帯主に拡大₍翌年6月には、一選挙区一議席の小選挙区制導入₎
この年、群馬事件₍5月₎、加波山事件₍9月₎、名古屋事件₍10月₎、飯田事件₍12月₎おこる
1885年₍明治18年)
1月1日~3日静岡県で負債の軽減を求める農民騒擾多発
4月18日天津条約₍朝鮮からの日清両軍撤退₎
6月9日清・仏間に天津条約、仏のベトナム保護国化₍ユエ条約₎を認める
6月英、第一次ソールズベリ保守党内閣成立
7月マルクスの「資本論」第二巻がエンゲルスによって刊行される
9月24日違警罪即決令布告
11月23日大阪事件₍大井憲太郎ら逮捕₎
11月30日独、太平洋のマーシャル群島占領
12月22日内閣制度確立。第一次伊藤博文内閣成立
12月28日インド国民会議派創立大会₍ボンベイ₎
この年「松方財政」によるデフレ頂点に
1886年₍明治19年)
1月1日英、上部ビルマ併合₍3.1全土を植民地にし、英領インドの一州に₎
1月17日仏、ブーランジュ将軍、フレシネ内閣陸相に
2月8日英、ロンドンのトラファルガー広場で失業者10万人がデモ、軍隊と衝突
2月英、第三次グラッドストン自由党内閣成立
4月4日改進党大会で地方自治・言論集会の自由について政府に建議することを決議
4月~5月エンゲルス「ルードウィッヒ・フォイエルバッハとドイツ古典哲学の終結」を「ノイエ・ツァイト」に連載
5月1日米、各地で8時間労働制要求のストとデモ₍メーデーの起源₎
6月12日甲府雨宮製糸場の女性労働者百余人がストライキ
7月英、第二次ソールズベリ内閣成立
10月11日リヨンで第一回フランス全国労働組合大会開く
12月8日米労働総同盟₍AFL₎結成
1887年₍明治20年)
3月12日露、アレクサンドル3世暗殺計画発覚でレーニンの兄ら学生202人逮捕
6月伊藤博文ら憲法草案の検討開始
6月7日長崎造船所、三菱に払い下げ
6月18日独、露秘密再保障条約調印
10月17日仏領インドシナ連邦成立
12月15日2府18県有志が元老院に三大建白書₍言論・集会の自由・条約改正・地租軽減₎
12月25日保安条例を公布。反政府派を皇居3里以外へ追放₍中江兆民、尾崎行雄ら570人₎
1888年₍明治21年)
3月9日独、フリードリッヒ3世が即位
3月17日英、サラワクを保護領とする
4月25日市制・町村制公布
4月30日枢密院官制公布₍初代議長伊藤博文₎
4月30日黒田清隆内閣成立
5月8日枢密院開院、憲法草案諮詢
5月13日ブラジルで奴隷解放法
6月15日独、ウィルヘルム2世が即位
6月18日「日本人」に高島炭坑坑夫虐殺の記事が載り、社会問題化する
11月6日米、大統領にハリソン₍共和党₎が当選
1889年₍明治22年)
1月10日仏、象牙海岸を保護領化
1月27日仏、ブーランジェのクーデター未遂事件起こる
2月11日「大日本帝国憲法」発布、絶対主義的天皇制の法制化。皇室典範、議院法、貴族院令、衆院議員選挙法も公布₍制限選挙、小選挙区制が原則₎
5月10日河野広中ら大同倶楽部を結成。大井憲太郎ら大同協和会を結成
6月小沢弁蔵ら職業紹介、相互扶助、技術訓練などを目的に、同盟進工組を結成
7月14日~20日第二インタナショナル創立大会₍パリ₎
8月3日伊、ソマリランドの一部を保護領とする
10月2日米の招請による第一回汎米会議
10月24日朝鮮、凶作のため米の輸出を禁止する防穀令を出す。日本が武力を背景に撤回させる₍防穀令事件₎
10月24日黒田首相辞表提出
10月25日内大臣三条実美首相兼任
11月15日ブラジルで帝政打倒₍共和国宣言₎
12月24日第一次山形有朋内閣成立
この頃、キリスト教が隆盛し、教会約260、信徒約2万4千人
1890年₍明治23年)
1月25日独、帝国議会、社会主義者取締法の延長を否決、9月30日同法失効
2月11日金鵄勲章制定
2月20日独、社会主義労働者党143万票、35議席獲得
3月20日ビスマルク失脚、ウィルヘルム2世の親政
5月1日第二インタナショナル創立大会の決議に基づく最初の国際的メーデー₍米、英、仏、オーストリアではストライキで数十万人が参加₎
6月14日英、ザンジバル₍現タンザニア₎を保護領化
7月1日第一回衆議院議員選挙₍直接納税15円以上の男子25才以上₎
7月2日米議会でシャーマン反トラスト法成立
7月25日集会及び政社法を公布₍集会・結社の取り締まり強化、女子の政治活動禁止₎
9月15日立憲自由党結成₍大井憲太郎ら₎
9月活版印刷工同志会結成
10月30日教育勅語を発布₍絶対主義的天皇制のもとでの「皇民教育」の基本原理を示す₎
11月25日第一回通常議会召集₍11.29開会₎
この年、英で恐慌起こり、仏、米などに波及。
この年、前年の凶作によって米価が暴騰し、富山、新潟をはじめ北陸、山陰各地で米騒動。また、生糸輸出の激減をきっかけに紡績業を中心にして日本最初の経済恐慌起きる。
1891年₍明治24年)
3月19日~20日立憲自由党、自由党と改称。
3月25日板垣退助自由党総理に就任。
5月1日仏、メーデー参加者を弾圧₍フルミの虐殺₎
5月6日第一次松方正義内閣成立
5月11日巡査津田三蔵、来日中のロシア皇太子に切りつける₍大津事件₎
5月31日露、シベリア鉄道着工
8月16日~23日第二インタナショナルのブリュッセル大会、戦争準備反対を決議
8月27日露仏同盟成立。92年に軍事協定
10月14日~20日ドイツ社会民主党エルフルト大会、カウツキー起草の「エルフルト綱領」採択
12月18日足尾鉱毒事件が問題化。田中正造が衆議院に質問書。
1892年₍明治25年)
1月28日勅令で予戒令公布₍政治活動の制限、1914年1月廃止₎
4月ホセ・マルティらキューバ革命党結成
6月22日政府系議員、国民協会結成
6月30日~11月17日米、ペンシルバニア州で大鉄鋼ストライキ起こる。
7月15日横須賀海軍造船廠で五千余人のストライキ
7月30日松方首相辞表提出
8月英、第四次グラッドストン自由党内閣成立
8月8日第二次伊藤博文内閣成立
8月14日イタリア勤労者党₍社会党の前身₎結成
11月6日大井憲太郎ら東洋自由党結成
11月8日米、大統領にクリーブラント₍民主党₎が当選
1893年₍明治26年)
1月13日英、ケア・ハーディら独立労働党結成
1月14日ハワイで米介入のクーデター。1月17日王制廃止される。
4月3日日本基督教婦人矯風会結成
4月14日集会及政社法改正
5月22日戦時大本営条例公布
5月米で恐慌起こる
8月6日~12日第二インタナショナルのチューリッヒ大会
8月ローザ・ルクセンブルクらポーランド王国社会民主党結成
この年、ニュージーランドで女性参政権実現₍国政レベルでは初₎
1894年₍明治27年)
1月4日露仏同盟正式成立
2月15日朝鮮で農民蜂起₍甲午農民戦争はじまる₎
3月5日英、ローズベリー自由党内閣成立
5月11日米、鉄道ストライキ₍ブルマン・スト、7.3軍隊出動、8.3スト敗北₎
6月5日大本営、参謀本部に設置
春~秋レーニン、『「人民の共」とはなにか』を出版
7月16日日英改正通商航海条約調印₍治外法権撤廃₎
7月23日日本軍、朝鮮王宮を占領₍ソウル₎、朝鮮軍を武装解除
7月25日日本軍、豊島沖で清の軍艦を攻撃
8月1日日本、清に宣戦布告₍日清戦争₎
8月2日日清戦争開戦に伴い、新聞記事の事前検閲令を公布施行₍~9.3₎
10月15日仏、ドレフュス事件おこる₍ユダヤ系仏軍将校ドレフュスがスパイ容疑で逮捕される₎
11月1日露、ニコライ2世即位
11月孫文、ハワイで興中会を組織
12月マルクス「資本論」第三巻がエンゲルスによって刊行される
1895年₍明治28年)
1月尖閣諸島の魚釣島、久場島を沖縄県の所轄とすることを決める。96年4月、尖閣列島を八重山郡に編入
2月24日キューバで第二次独立戦争はじまる
2月~3月エンゲルスが「マルクス『フランスにおける階級闘争』₍1895年版₎への序文」を執筆₍多数者革命を提起₎
4月17日日清講和条約調印₍下関条約₎。遼東半島、台湾、澎湖列島の日本への割譲、直後に遼東半島の清への返還を求める露、独、仏三国の干渉。5月に受諾。
6月25日英、第三次8ソールズベリ保守党内閣成立
8月5日エンゲルス死去₍ロンドン₎
9月23日フランス労働総同盟₍CGT₎結成
10月8日朝鮮で日本軍などが閔妃殺害₍乙未事変₎
11月仏、アウグスト急進社会党内閣成立
11月レーニン、ペテルブルクで単一の政治組織結成、12月労働者階級解放闘争同盟と名乗る
1896年₍明治29年)
3月1日立憲改進党など3党合同で進歩党結成₍幹事・武市彰ら3人₎
3月31日台湾総督府条例公布
6月3日露、東清鉄道敷説権を獲得
6月9日朝鮮に関する山県・ロバノフ協定
7月21日~8月1日第二インタナショナルのロンドン大会
8月6日仏、マダガスカルを植民地化
8月28日伊藤首相辞表提出
9月18日第二次松方正義内閣成立
11月3日米、大統領にマッキンレー₍共和党₎が当選
1897年₍明治30年)
3月3日足尾鉱毒被害地の住民2千人が徒歩で東京に向かい途中警官に妨害されつつ800人が農商務省を囲み、鉱業停止の請願
6月16日米、ハワイ併合条約に調印
7月5日高野房太郎、片山潜ら労働組合期成会を結成
8月29日バーゼルで第一回シオニスト会議開く
10月1日金本位制採用
11月14日独、膠州湾を占領
12月1日鉄鋼組合結成
12月1日労働組合期成会の機関紙「労働世界」創刊₍主筆・片山潜₎
12月25日松方首相辞表提出
1898年₍明治31年)
1月12日第三次伊藤博文内閣成立
2月24日日本鉄道機関方のストライキ、上野、青森間の列車ストップ
3月6日独、膠州湾を租借
3月13~15日ロシア社会民主労働党結成₍ミンクス₎、単一の綱領・規約はなく、1903年の第二回大会が実質的な創立大会となる
3月27日露、旅順・大連の租借権と南満州鉄道の敷設権を獲得
4月米西₍スペイン₎戦争始まる。12月10日のパリ条約で米がフィリピン、グアム、プエルト・リコを併合、キューバの独立を承認₍植民地的支配を継続₎
4月1日警視庁、労働組合期成会の大運動会₍4.3₎を禁止₍期成会は4.10実施₎
4月5日日鉄矯正会結成₍1901年11月解散₎
6月9日英、九竜を租借、7.1威海衛租借
6月22日自由・進歩両党合同して憲政党を結成₍総務委員・大東義徹ら4人₎
6月24日伊藤首相辞表提出
6月30日第一次大隈重信内閣成立
7月16日民法施行
9月2日英独、在華権益を協定
9月18日~11月3日ファショダ事件、英仏がアフリカ分割をめぐって衝突
9月21日中国₍清₎、戌戌の政変で西太后が政権を握る
10月18日片山潜、孝徳秋水、安藤磯雄、村井知至、木下尚江ら社会主義研究会を結成
10月31日大隈首相辞表提出
11月3日平岡浩太郎ら憲政本党結成₍憲政党の旧進歩派₎
11月8日第二次山県有朋内閣成立
1899年₍明治32年)
2月4日フィリピン、アギナルドら反米武力闘争を開始
2月12日独、スペインからカロリン、マリアナ、パラオ諸島を獲得
3月2日アイヌ差別の北海道旧土人保護法公布
3月29日清、義和団の蜂起はじまる
4月レーニン、「ロシアにおける資本主義の発展」を出版
4月30日横山源之助「日本之下層社会」出版
5月18日~7月29日ハーグで第一回国際平和会議開催。26か国参加。国際紛争の平和的解決、戦争法規の確立、国際仲裁裁判所設置などを決定
7月5日帝国党結成₍委員長・佐々友房₎
7月15日軍機保護法、要寒冷地帯法公布
9月6日米、ヘイ国務長官が中国の門戸開放を要求する覚書を英、独、露に通告
9月19日ドレフュス特赦を受ける
10月2日普通選挙期成同盟会結成₍翌年3月、片山潜入会₎
10月12日英とトランスバール、オレンジ自由両国の間でボーア戦争はじまる
11月16日仏、広州湾を租借
1900年₍明治33年)
1月27日北京の列国公使団が義和団鎮圧を要求
1月28日社会主義研究会、社会主義協会に発展
2月23日衆議院選挙法改正、買収選挙を無くすとして小選挙区制を廃止し、大選挙区制へ
2月27日英、労働代表委員会結成₍1906年、労働党に発展₎
3月10日治安警察法公布₍政治結社・集会・デモを規制、労働・農民運動の取り締まりを規定、集会及結社法廃止₎
3月29日改正衆議院議員選挙法公布₍有権者資格の納税15円を10円にするなど₎
5月19日軍部大臣現役武官制確立
6月2日行政執行法公布₍予防検束の権限など導入₎
6月15日政府、義和団事件で中国へ軍隊派遣決定
8月15日義和団事件で欧米日の8か国連合軍が北京を占領
9月15日憲政党解散₍9.13₎し立憲政友会結成₍総裁・伊藤博文₎
9月23日~28日第二インタナショナル第5回大会₍パリ₎
9月26日山県首相辞表提出
10月19日第四次伊藤博文内閣成立
11月6日米、マッキンレー₍共和党₎が大統領に再選
12月24日レーニンら「イスクラ」を創刊₍実際の発行は1901年1月₎
この年、露を発端におこった恐慌が欧米諸国にひろがる
1901年₍明治34年)
2月5日官営八幡製鉄所操業開始
4月3日日本労働者大懇親会に約2万人参加₍第一回、二六新報社主催₎
5月2日伊藤首相辞表提出
5月18日片山潜、孝徳秋水、安藤磯雄ら社会民主党₍わが国最初の社会主義党₎を結成。5.20結社禁止
5月18日片山潜、西川光二郎「日本之労働運動」刊行
6月2日第一次桂太郎内閣成立
9月6日米、大統領マッキンレーが狙撃され、9.14死亡、副大統領セオドア・ルーズベルトが昇格
9月7日義和団事件最終議定書調印₍清と日、米、英、露など11か国₎
1902年₍明治35年)
1月露、シベリア鉄道開通
1月30日日英同盟調印
2月12日中村彌六ら衆議院に初の「普選法案」を提出するが、25日否決される
3月レーニン「何をなすべきか」刊行
3月15日第二回日本労働者大懇親会禁止命令
4月14日ベルギー、普通選挙権の獲得などを求め労働者がゼネ・スト₍~4.20₎
5月31ボーア戦争終結のプレトリア条約調印。英、トランスバール、オレンジ自由両国を併合
5月仏、下院総選挙、共和派ブロックが大勝。6.2ルソー内閣辞職。コンブ急進党内閣成立
7月英、バルフォア保守党内閣成立
7月呉海軍工廠ストライキ、軍隊が弾圧
8月東京砲兵工廠でストライキ
1903年₍明治36年)
1月12日米、コロンビアとの条約でパナマ運河地帯を永久租借₍コロンビア議会批准せず₎
4月13日国定教科書制度成立
5月14日三菱長崎造船所でストライキ₍~5.19₎
7月1日東清鉄道開通
7月5日孝徳秋水「社会主義神髄」刊行
7月8日片山潜「我社会主義」刊行
7月30日~8月23日ロシア社会民主労働党第二回大会₍ブリュッセル、ロンドン₎規約審議でボルシェビキとメンシェビキが対立
11月3日パナマ、米軍介入のもとでコロンビアから独立。11.18米、パナマ運河両岸5マイル地帯を永久租借
11月15日孝徳秋水、堺利彦ら「平民社」を設立、週刊「平民新聞」を創刊
1月独領南西アフリカで大反乱
2月8日日露戦争はじまる₍2.10宣戦布告₎
2月11日大本営設置される
2月12日清、日露戦争に中立を宣言
2月23日日韓議定書調印。日本の朝鮮への内政干渉を求めさせる
3月13日週刊「平民新聞」に「与露国社会党書」を掲載し、帝国主義戦争反対の共同闘争を呼びかける
4月国定教科書使用開始
4月8日英仏協商成立。英のエジプト占領、仏のモロッコ権益など相互承認
5月19日レーニン「一歩前進、二歩後退」刊行
8月14日~20日第二インタナショナル第6回大会₍アムステルダム₎で、片山潜とプレハーノフが壇上で握手、戦争反対決議
8月22日第一次日韓協約
9月与謝野晶子、詩「君氏に給ふこと勿れ」
9月16日~20日伊、初のゼネスト、ミラノなどで武力衝突おこる
10月3日仏、スペイン間でモロッコ分割条約調印
11月8日米、ルーズベルトが大統領に当選
11月13日「共産党宣言」抄訳を「平民新聞」一周年記念に訳載、発禁
11月16日社会主義協会に解散命令
1905年₍明治38年)
1月22日露、血の日曜日、第一次革命はじまる₍1907年の中頃敗北₎
1月24日治安警察法第5条₍婦人の政治活動等の禁止₎の改正を求める第一回請願書
1月28日閣議で竹島を日本領とし、島根県所属にすることを決定
2月5日加藤時次郎ら「平民新聞」の発禁₍1.29₎にともない、その後継紙として週刊「直言」を発行
3月31日第一次モロッコ事件、独皇帝ウィルヘルム2世がモロッコの門戸開放を要求
5月1日平民社でメーデー茶話会₍日本初のメーデー記念の集まり₎
6月27日戦艦ポチョムキンの反乱
7月レーニン「民主主義革命における社会民主党の二つの戦術」刊行
8月10日~9月5日日露講和会議₍ポーツマス₎
8月20日孫文ら東京で中華革命同盟会を結成
9月5日日露講和条約調印、日本が遼東半島租借権、南満州鉄道権益、サハリン南部などを獲得
9月5日講和条約を不服とする暴動₍日比谷焼き討ち事件₎、翌日戒厳を布告₍~11.29₎
10月9日平民社解散
10月16日インドでベンガル分割令しかれる。インド全土で分割反対、イギリス品ボイコットの運動広がる
10月19日露、カザン鉄道のスト始まる。10.24ゼネスト
10月26日ペテルブルグ、最初の労働者代表ソビエト結成
10月27日ノルウェー、スウェーデンから分離、独立
11月17日第二次日韓協約₍乙巳保護条約₎調印。日本政府、京城に統監を置き₍初代伊藤博文₎、韓国を保護国化。各地で反日暴動
11月社会主義者の新聞「光」「新紀元」など保護条約を糾弾
12月英、キャンベルーバナマン内閣成立
12月21日第一次桂内閣総辞職
12月23日モスクワで武装労働者の蜂起、軍隊が鎮圧₍~1906年1月1日₎
12月23日帝国党など合同して曽禰荒助ら大同倶楽部結成
1906年₍明治39年)
1月7日第一次西園寺公望内閣成立
1月14日西川光二郎ら日本平民党結成
1月16日スペインのアルへシラス国際会議₍~4.7₎。モロッコ問題でフランスの権益を承認
2月16日英、労働党成立
2月24日日本平民党、日本社会党が合同し、日本社会党を結成、第一回大会
3月~9月東京市電の運賃値上げ反対闘争
3月15日「社会主義研究」創刊、「共産党宣言」の全訳を掲載
3月31日鉄道国有法公布₍主要幹線を国有化₎
5月10日露、第一国会ひらく
7月エンゲルスの「空想から科学へ」を「社会主義研究」が翻訳紹介
7月21日露、ストルイピンが首相就任
10月仏、クレマンソー急進社会党内閣成立
12月28日インド国民会議派大会₍カルカッタ₎でイギリスボイコット、スワデシ₍国産品愛用₎、スワラジ₍自治₎、民族教育を決議
12月30日全インド・ムスリム連盟結成
この年、大湊海軍修理工場、石川島造船所、呉海軍工廠、小石川砲兵工廠、大阪砲兵工廠などでストライキ
1907年₍明治40年)
1月1日福田英子が社会主義を掲げた婦人新聞「世界婦人」を創刊
1月15日孝徳秋水、堺利彦ら日刊「平民新聞」を創刊、日本社会党の機関紙となる₍~4.13発禁₎
1月26日米、企業献金を全面禁止したティルマン法制定
2月4日~7日足尾銅山の闘争、労働者3600人が賃上げなど要求、軍隊が出動。さらに生野銀山、三池炭鉱、三菱造長崎船所、夕張炭鉱、幌内炭坑、別子銅山などで闘争高まる
2月8日ルーマニアで農民の蜂起全土に拡大₍~4月₎軍隊が鎮圧
2月12日治安警察法第5条の改正の請願を、福田英子、管野スガらが衆院に提出₍3.16衆院可決、3.27貴族院否決₎
2月17日日本社会党、治安警察法により結社禁止
4月24日改正刑法公布
6月1日森近運平ら「大阪平民新聞」を創刊
6月2日片山潜が「社会新聞」を創刊₍週刊、翌年に半月刊、約5年間継続₎
6月15日第二回ハーグ会議₍~10月18日₎。会期中、韓国皇帝の密使が日本の侵略を訴える
6月16日露、ストイルピン政府が国会を解散し、反動的選挙法を公布₍6.3露歴のクーデター₎
6月25日片山潜・田添鉄二ら、日本社会平民党結成、6.27禁止
7月21日孝徳秋水、堺利彦、西川光二郎、田川大吉郎ら東京の社会主義者有志が朝鮮侵略反対の決議
7月24日第三次日韓協約締結。内政権を奪い、軍隊を解散させる。反日義兵闘争高まる
7月30日第一次日露協約
8月18日~24日第二インタナショナル第7回大会₍シュトゥットガルト₎、レーニンがロシア代表団長として参加。戦争反対決議採択。日本社会党代表として参加した加藤₍加地₎時次郎は社会主義的植民地主義に反対してレーニンらに同調
8月20日~10月5日山川均、「マルクスの『資本論』」を大阪平民新聞に4回連載
8月31日片山潜、西川光二郎、田添鉄二ら社会主義同志会結成
8月31日英協商成立₍ペルシャ、アフガニスタン、チベットでの勢力範囲、海峡問題の調整₎。英、仏、露三国協商成立
9月6日孝徳秋水、堺利彦、山川均ら金曜会組織
10月18日ハーグ陸戦条約改正、付属の「陸戦の法規にかんする規則」で、交戦者の資格と捕虜の人道的接遇などを条約化
11月20日森近運平、堺利彦「社会主義綱要」₍発禁₎
12月23日片山潜、鈴木楯夫ら平民協会結成・12月25日禁止
この年、労働争議が明治期としては最高を記録₍約240件₎
この年、中国革命同盟会の放棄相次ぐ。この年、米から欧州各国に恐慌広がる
1908年₍明治41年)
2月16日社会主義同盟、片山派、西川派に分裂
3月6日警視庁、普通請願国民大会の開催を中止
3月8日ニューヨークの社会主義婦人、選挙権要求のデモ₍国際婦人デーの起源₎
4月英、アスキス自由党内閣成立
6月22日大杉栄らの無政府主義者が、赤旗を掲げ行進しようとし逮捕される₍赤旗事件₎
7月4日第一次西園寺内閣総辞職
7月14日第二次桂太郎内閣成立
7月23日インドでボンベイの労働者がティラク裁判に抗議、初の政治スト
7月24日青年トルコ党の革命成功
8月27日朝鮮での植民地事業をすすめる国策会社、東洋拓殖株式会社法公布
9月29日警察犯処罰令公布
10月5日トルコのバルカン政策に対抗し、ブルガリア独立宣言
10月6日オーストリア、トルコ革命にさいしボスニア・ヘルツェゴヴィナの併合を宣言
10月18日ベルギー領コンゴ成立
11月3日米、大統領にタフト₍共和党₎が当選
1909年₍明治42年)
1月11日東洋モスリン₍亀戸₎のストライキ
2月11日「登極令」で天皇の即位儀式を定式化
5月6日新聞紙法公布、内相に発禁権
5月レーニン「唯物論と経験批判論」刊行
5月「社会新聞」に安部磯雄訳「資本論」の連載開始
7月6日閣議で韓国併合の方針決定
8月6日安奉鉄道問題で北京などに反日闘争高まる
10月26日安重根が伊藤博文をハルビンで射殺
1910年₍明治43年)
1月7日第一回バルカン社会民主主義者会議₍ベオグラード₎
2月12日中国革命同盟の黄輿、胡漢民ら広東で蜂起、失敗
3月1日大同倶楽部などが中央倶楽部を結成₍中村彌六ら₎
3月13日憲政本党など立憲国民党を結成₍河野広中ら₎
5月25日「大逆事件」の検挙開始。6.1幸徳秋水検挙、8月までに管野スガ、森近運平らを含む「容疑者」を逮捕
5月31日南アフリカ連邦、英自治領として発足
7月4日第二次日露協定
8月石川啄木「時代閉塞の現状」を書く
8月22日日本軍の圧力のもとで韓国併合条約の調印、朝鮮総督府の設置₍8.29₎、初代総督寺内正毅₍10.1₎
8月26日~27日第二回国際社会主義婦人会議、国際婦人デーの実施を決議
8月28日~9月3日第二インタナショナル第8回大会₍コペンハーゲン₎
9月12日朝鮮駐箚憲兵条例公布
11月3日帝国在郷軍人会発会式
12月堺利彦ら売文社を設立
12月英、米、仏、大逆事件に対する社会主義者の抗議集会とデモ
この年、岡山、島根、福井、富山などで小作料引き下げの農民争議
1911年₍明治44年)
1月18日幸徳秋水ら「大逆事件」の被告24人に死刑判決。1.19、12人を無期に減刑、1.24~25日12人に死刑執行
2月21日日米新通商航海条約に調印₍関税自主権を確立₎
3月11日衆院ではじめて普選挙法可決、3.15貴族院で否決
3月29日日本初の労働立法・工場法₍12歳未満者の就業禁止、15歳未満者と女性の12時間労働制〈但し、法施行後15年間は15時間以内を容認〉₎
5月25日メキシコ革命、独裁政権打倒
6月1日平塚らいてうら、青鞜社発起人会開催
7月1日第二次モロッコ事件
8月10日英、議院法成立、上院が立法府の権限を失う
8月21日警視庁に特別高等警察課₍特高₎を置く₍治安維持法前には11道府県におかれ、3.15事件後は全県に置かれた₎
8月24日朝鮮教育令公布₍教育勅語にもとづき日本語を主体に₎
8月25日桂首相辞表提出
8月30日第二次西園寺公望内閣成立
9月1日「青鞜」創刊、平塚の「元始女性は太陽であった」を掲載
9月14日露首相ストルイピン、キエフで狙撃され、9.18死亡
9月29日伊、トルコにトリポリ要求の最後通牒、トリポリに戦争開戦₍~12年10.18₎
10月10日中国、武昌で新軍、同盟会が蜂起し、辛亥革命はじまる。革命、各地に波及
10月25日片山潜ら、社会党を結成、10.27禁止
11月5日伊、トリポリ、キレナイカの併合を宣言
11月30日外蒙古、清国から独立宣言
12月12日英、ベンガルを再併合、インドの首都をデリーに
12月31日東京市電ストライキ、片山潜の指導のもとに6千人が分配金にたいする不満からストライキ₍~12年1月2日₎
1912年₍明治45年/大正1年)
1月1日中華民国成立、孫文が臨時大総統に就任
1月8日南アフリカ連邦で南アフリカ原住民民族会議創設₍1925年にアフリカ人民族会議・ANCに名称変更₎
1月12日独、帝国議会選挙。社会民主党、投票率の35%₍110議席₎を獲得し、第一党に
1月15日東京市電ストライキへの弾圧で片山潜検挙
1月18日~30ロシア社会民主労働党第6回全国協議会₍プラハ₎解党派メンシェビキなどを除名し、メンシェビキを含む「共同戦線」型の党から民主集中制の「新しい型の党」を建設
2月12日宣統帝退位し、清朝が滅亡
3月10日中国、袁世凱臨時大総統に
3月29日~4月呉海軍工廠でストライキ
5月5日レーニン「プラウダ」創刊
7月8日第三次日露協約調印
7月30日大正と改元
8月1日鈴木文治ら友愛会を結成
8月7日朝鮮総督府、土地調査令制定
8月25日中国で国民党結成₍理事長・孫文₎
10月1日大杉栄ら「近代思想」刊行
10月8日第一次バルカン戦争開始
11月5日米、ウィルソン₍民主党₎が大統領に当選
11月24日~25日第二インタナショナルのバーゼル大会
11月28日アルバニア、トルコから独立宣言
12月5日西園寺公望内閣総辞職
12月21日第三次桂太郎内閣成立
1913年₍大正2年)
2月仏、ポアンカレが大統領に就任
2月10日「軍部の横暴反対」「憲政擁護」を掲げた東京市民が議会を包囲₍第一次護憲運動₎
2月11日桂内閣総辞職₍大正政変₎
2月20日第一次山本権兵衛内閣成立
2月23日政友会の尾崎行雄ら、山本内閣との連携に反対して離党。政友倶楽部結成₍2.24₎
4月レーニン「マルクス主義の3つの源泉と3つの構成部分」発表
5月2日米、中華民国承認
5月30日ロンドン条約調印、トルコがバルカン諸国に領土割譲、クレタはギリシャに
6月13日軍部大臣現役制を廃止
6月29日ブルガリアがバルカン諸国を攻撃₍第二次バルカン戦争開始₎
7月12日~9月1日中国、袁世凱排斥の第二次革命
7月12日京大沢柳政太郎総長が7教授の辞職を要求し、教授会と対立₍京大沢柳事件₎
8月10日ブカレスト条約調印、ブルガリアがバルカン諸国に領土割譲
10月6日日、英、独、露など13か国が中華民国を承認
10月6日中華民国を承認
11月4日袁世凱、国民党に解散令
12月23日立憲同志会結成₍総裁・加藤高明₎
12月24日政友倶楽部、亦楽会が合同して中正会を結成
1914年₍大正3年)
1月23日独のシーメンス社と海軍高官との汚職発覚₍シーメンス事件₎
3月24日山本内閣総辞職
4月16日第二次大隈重信内閣成立
5月5日~7月11日レーニン「民族自決権について」を「プロスベシチェーニエ」に連載
6月20日~7月東京モスリンで女性労働者160人の首切りと賃下げに反対するストライキ
6月28日オーストリア皇太子夫妻、セルビア系青年に暗殺される₍サラエボ事件₎
7月8日孫文、東京で中華革命党結成
7月28日オーストリアがセルビアに宣戦布告、第一次世界大戦はじまる
7月31日フランス社会党の指導者ジョレス暗殺される
7月~11月レーニン「カール・マルクス」執筆
8月1日独、露に宣戦布告。
8月3日独、対仏宣戦、
8月4日英、対独宣戦、
8月6日露、オーストリア開戦、
8月11日~12月仏英、対オーストリア宣戦など
8月4日ドイツ社会民主党、戦時公債に賛成投票。各国の社会党が戦争支持に転向し、第二インタナショナルが崩壊
8月15日パナマ運河開通
8月23日第一次世界大戦に参戦
9月2日山東半島に上陸、11月7日青島占領
9月9日片山潜が米に出国
10月赤道以北のドイツ領南洋群島占領
11月5日英、キプロス併合を宣言
12月18日英、エジプトの保護国化を宣言
この年、第一次世界大戦で独領トーゴランド、カメルーン、タンガニーカを英仏軍が占領
1915年₍大正4年)
1月18日大隈内閣、旅順、大連の租借期限延長などを含む対華21か条の要求、中国の各都市で日貨排斥運動おこる
4月22日独軍、ベルギーで毒ガス使用₍後に英仏軍も₎
5月4日伊、三国同盟を脱退、のち連合国側で参戦
5月7日英客船ルシタニア号が独潜水艦に撃沈され、米人多数が死亡
5月英、アスキス挙国一致内閣成立
5月7日21か条要求の最後通牒。5.9中国側が受諾し、5.25日華条約調印
7月台湾で抗日蜂起₍10月、死刑判決903人、死刑執行132人₎
9月1日堺利彦ら「新社会」を発刊
9月5日~8日スイスのツインメルヴァルトで社会主義者の国際会議、大戦を帝国主義戦争として非難する
10月24日英、パレスティナを含むアラブの独立を約束₍マクマホン宣言₎
11月10日天皇、京都御所で即位式
12月11日中国、参政院が袁世凱を皇帝に推す、16年1月帝位に付くが3月取り消しを宣言
1月1日独、ローザ・ルクセンブルクらスパルタクス団を結成
1月吉野作造、「中央公論」に民本主義の論文「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」を発表
4月24日アイルランドでシン・フェイン党などが反英武装蜂起、アイルランド共和国を宣言するが鎮圧される
4月24日~30日スイスのキンタールで社会主義者の国際会議₍第二回ツィンメルヴァルト会議₎。帝国主義戦争反対、革命による労働者政権獲得を決議。
6月6日中国、袁世凱が死亡し、翌日、黎元洪が大統領に就任
6月友愛会婦人部設立。8.1「友愛婦人」創刊
7月2日レーニン、「帝国主義論」の執筆終わる₍発表は1917年半ば₎
7月レーニン「自決にかんする討論の総括」を執筆₍10月発表₎
7月3日第四次日露協約
9月11日~12月26日河上肇「貧乏物語」を大阪朝日新聞に連載
9月中条百合子が「中央公論」に「貧しき人々の群れ」
10月4日大隈首相辞表提出
10月9日寺内正毅内閣成立
10月10日立憲同志会、中正会、交友倶楽部が合同して憲政会を結成₍総裁・加藤高明₎
11月7日米、ウィルソン₍民主党₎が大統領に再選
12月英、第一次ロイド・ジョージ戦時内閣成立
1917年₍大正6年)
1月中国、胡適、「新青年」1月号に「文学改芻議」発表
1月31日独、無制限潜水艦作戦を宣言
2月5日メキシコ、新憲法公布、普通選挙、8時間労働制など
3月10日日本工業倶楽部結成₍独占資本家団体₎
3月12日ロシア2月革命₍ロシア歴2.27₎労働者兵士ソビエト樹立。
3月15日リヴォフ首班の臨時政府成立。ニコライ2世退位し、ロマノフ王朝滅亡。
4月6日米、独に宣戦。
4月6日~8日ドイツ独立社会民主党創立大会
4月16日レーニン、亡命先のスイスからペトログラードに帰着
4月20日堺利彦、総選挙に東京から立候25票獲得
5月7日在京の社会主義者がメーデー記念の小集会で、ロシア革命支持の決議を採択。同年8月片山潜がアメリカで紹介、翌年ロシアで発表され、コミンテルン第一回大会でも紹介される。
5月13日スウェーデン左派社会党結成₍社会民主党から分離₎
7月21日露、ケレンスキー首相となる。
8月~9月レーニン「国家と革命」を執筆
9月7日露、コルニーロフの反革命反乱
9月10日中国、孫文、広東軍政府樹立
10月「新社会」10月号に堺利彦が、レーニンの論文「ロシア革命におけるロシア社会民主労働党の任務について」を「ロシアの革命」として訳出。レーニン署名の論文の初の紹介。
11月2日石井・ランシング協定、日、米が中国に対する利権争いを調整。
11月2日英、パレスティナにユダヤ民族の国家建設を認めたバルフォア宣言₍1915年のマクマホン宣言と矛盾、パレスティナ問題の起源₎
11月7日ロシア10月社会主義革命₍ロシア歴10.25₎、第二回全ロシア・ソビエト大会で「平和についての布告」₍無併合、無賠償の平和提案を含む₎、「土地にかんする布告」を可決し、人民委員会会議₍議長・レーニン₎を組織
11月11日ソビエト人民委員会会議、布告「8時間労働日について」、「社会保険にかんする通達」を発表する₍世界最初の8時間労働制、世界最初の社会保険制度の導入₎
11月16日仏、首相にクレマンソー
11月ソビエト・ロシア、ポーランドの独立を承認
12月3日労学会結成₍会長・鈴木文治₎。翌年6月8日、社会問題研究会と改称。
12月18日ソビエト・ロシアで「民事婚、子ならびに戸籍登録について」の布告、婚姻を結ぶ事の自由、個人的・財産的諸権利の夫婦平等の実現
12月ソビエト・ロシア、フィンランドの独立を承認
12月ソビエト・ロシア、ボルシェビキとエス・エル左派の連立政権₍~18年3月₎
この年、池貝鉄工所、東京砲兵工廠、室蘭日本製鉄所、三菱長崎造船所、大阪鉄工所因島工場、佐賀県三菱芳谷炭坑、神奈川県浅野造船所、横浜ドッグなどのストライキ相次ぎ、小作争議も増える。
1918年₍大正7年)
1月8日米、ウィルがソン、平和原則14か条を発表
1月25日第3回全ロシア・ソビエト大会で、レーニン起草の「勤労被搾取人民の権利宣言」を採択
1月27日フィンランドにソビエト政府樹立₍~4月₎
2月英、選挙法が改定され30歳以上の女性に参政権
3月3日ソビエト・ロシアと独、ブレスト・リトフスク講和条約調印
3月6日ロシア社会民主労働党₍ボルシェビキ₎がロシア共産党₍ボルシェビキ₎に党名変更
3月9日米、英仏の対ソ干渉軍がムルマンスクに上陸、反革命勢力と結びついた帝国主義列強の武力干渉広がる₍4月、日、英、ウラジオストック占領₎
4月17日軍需工業動員法公布
5月15日満鉄、鞍山製鉄所設置
7月4日~10日第5回ロシア・ソビエト大会でロシア社会主義連邦ソビエト共和国憲法採択、「勤労被搾取人民の権利宣言」を全文収録、世界で最初の社会主義憲法₍「党の指導性」の規定なし₎、男女普通選挙権をうたう
7月23日米騒動。富山県からはじまり50余日間にわたって全国に波及、寺内内閣を総辞職に追い込む
7月30日内務省、シベリア出兵関係記事を差し止め。以後、新聞の発禁あいつぐ
8月2日日本政府がシベリア出兵を宣言
8月26日「大阪朝日」、「白光を貫けり」の記事で発行禁止₍白光事件₎。同年10月、社長辞任、編集幹部退社。
9月21日寺内首相辞表提出
9月29日原敬内閣成立
10月21日チェコスロバキア独立宣言
10月24日ハンガリー独立宣言₍オーストリア・ハンガリー二重帝国解体₎
11月3日ポーランド独立宣言
11月3日独、キール軍港で水兵が反乱
11月3日オーストリア単独で休戦協定に調印
11月9日独、ベルリンで労働者が蜂起。皇帝ウィルヘルム2世退位、共和国宣言₍ドイツ革命₎、社会民主党のエーベルトが政権を組織
11月11日独、連合国との休戦協定に調印。第一次世界大戦終わる
11月24日ハンガリー共産党創立
12月23日吉野作造ら黎明会を結成
12月30日ドイツ共産党創立大会₍~19年1月1日₎
この年の夏、ソビエト・ロシアで戦時共産主義はじまる
1919年₍大正8年)
1月4日独、ベルリンで労働者が政府軍と戦って敗北。1.15カール・リープクネヒト、ローザ・ルクセンブルクが虐殺される
1月20日河上肇、個人雑誌「社会問題研究」を創刊₍30年10月迄₎
1月18日~6月28日パリ講和会議
1月19日独、国会選挙で社会民主党が第一党に₍163議席、37.9%₎共産党は参加せず
1月21日シン・フェイン党がアイルランド議会を設置し、独立を宣言
1月英、第二次ロイド・ジョージ内閣成立
2月9日東京で普選期成大会₍名古屋、普選市民大会₎
2月11日独、エーベルトが大統領に就任
2月13日独、シャイデマン内閣成立
3月1日3.1独立運動、京城で朝鮮独立宣言、恣意行進、運動朝鮮全土に広がる。日本軍が弾圧。
3月2日~6日コミンテルン第一回大会₍モスクワ₎。3.4コミンテルン結成を決議
3月8日衆議院議員選挙法改正、多数党の政友会に有利な小選挙法導入
3月9日エジプト全土で反英運動
3月21日ハンガリーでソビエト共和国成立₍~8.1₎
4月6日インドでガンディーの不服従運動はじまる
4月7日~5.3独、バイエルン・レーテ共和国
4月13日友愛会関西労働同盟会創立
4月20日ユーゴスラビア社会主義労働党創立
4月21日堺利彦、山川均ら「社会主義研究」を創刊₍23年4月迄₎
5月4日中国の五・四運動。山東問題で北京に抗日運動。各地に拡大。
5月6日渡辺政之輔ら、全国にセルロイド職工組合結成
5月10日第三次英・アフガニスタン戦争₍8.8講和条約調印、アフガニスタン独立₎
5月23日衆議院議員選挙法改正₍納税資格3円以上、小選挙区₎
5月25日ブルガリア共産党創立
6月13日~7月5日チェコでソビエト権力
6月21日独、バウアー内閣成立
6月28日ベルサイユ講和条約の調印
7月25日ソビエト・ロシアのカラハン宣言₍対中国不平等条約の廃棄₎
7月31日独、国民会議、ワイマール憲法採択、国民主権と民主共和国を宣言、女性の参政権実現。
8月30~9月1日友愛会七周年大会で大日本労働総同盟友愛会と改称
9月1日アメリカ共産党創立
9月10日サン・ジェルマン条約で、オーストリア・ハンガリー、チェコスロバキア独立
9月神戸川崎造船所1万6千人がサボタージュ、8時間制獲得
9月建設者同盟₍早大₎結成
10月10日中華革命党、中国国民党と改称
10月29日ロシア革命による労働者の生活と権利保障の影響で国際労働機関₍ILO₎創立
11月メキシコ共産党創立₍片山潜も指導₎
12月第七回全ロシア・ソビエト大会、ボルシェビキとともに反対党のメンシェビキも参加
12月15日賀川豊彦ら、14労働団体で普選期成関西労働連盟結成
12月22日渋沢栄一ら労使協調の立場から協調会創設
この年、川崎造船、足尾銅山、釜石鉱山をはじめ東京と大阪の砲兵工廠などでストライキが多発、小作争議も増加。
1月10日国際連盟成立₍パリ₎
1月31日全国普選期成連合会結成₍米騒動以降普選運動高まる₎
2月2日ソビエト・ロシアとエストニアが講和条約調印
2月5日八幡製鉄所労働者1万人数千人が待遇改善を要求してストライキ
2月11日東京で普選要求の大デモ行進₍数万人参加₎
3月13日独、右翼のカップが一機をおこす、ゼネストにより、17日、カップ逃亡
3月27日独、ミューラー内閣成立
3月28日平塚らいてう、市川房枝、奥むめおらが新婦人協会を結成
3月戦後恐慌はじまる
4月1日米、シベリアから撤兵。このころまでに日本以外のシベリア干渉軍は撤兵を完了
4月19日~26日サン・ㇾモ連合国最高会議。イラク、パレスティナ、トランスヨルダンを英の、シリアを仏の委任統治に
4月ソビエト・ロシアとポーランドの戦争はじまる
4月15日スペイン共産党創立
5月2日、日本最初のメーデー₍東京・上野₎1万人余が参加
5月16日労働組合同盟会結成
5月23日インドネシア共産党創立
6月15日高畠素之訳で「資本論」刊行₍大鐙閣、24年7月完結、初の完訳₎
6月25日独、フェーレンバッハ内閣成立
6月レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」発刊
7月12日ソビエト・ロシアとリトアニアが講和条約調印
7月19日~8月7日コミンテルン第二回大会₍ペテログラード・モスクワ₎
8月11日ソビエト・ロシアとラトビアが講和条約調印
8月26日米、女性の参政権実現
8月30日伊、ミラノで金属労働者を中心とする工場占拠闘争拡大
9月1日~8日第一回東洋諸民族大会₍バクー₎
9月仏、ミルランが大統領に就任
9月ウルグアイ共産党創立
9月26日片山潜ら在米日本人社会主義団が日本国内の組織にコミンテルンへの参加を訴える
10月2日警視庁特高課に労働係を新設₍労働運動への監視・弾圧₎
10月12日ソビエト・ロシアがポーランドと仮講和条約調印₍西ウクライナと西ベロルシアをポーランド領に。21年3.18リガ条約調印₎
10月14日ソビエト・ロシアとフィンランドが講和条約調印
10月オーストリア共産党創立
11月2日米、ハーディング₍共和党₎が大統領に当選
12月9日日本社会主義同盟結成、結成時の加盟申込者約3千人
12月29日フランス共産党創立
12月22日~29日第8回全ロシア・ソビエト大会、ボルシェビキとともに反対党のメンシェビキ、エス・エルも参加
この年、日本から始まった恐慌が米、欧州諸国に波及
この年、ストライキ、小作争議が多発
1921年₍大正10年)
1月21日イタリアで共産党創立
2月「種蒔く人」刊行
2月22日第二インタナショナル、ウイーンで創立
2月26日ソビエト・ロシアとペルシャ友好条約調印₍帝政ロシア時代の治外法権を放棄し、領土を返還₎
2月28日ソビエト・ロシアとアフガニスタンの友好条約調印₍帝政ロシア時代の利権の放棄や領土を返還₎
2月28日クロンシュタットの水兵反乱
3月8日~16日ロシア共産党第10回党大会で新経済政策₍ネップ₎の採用を決定
3月16日英ソ通商条約調印
3月16日ソビエト・ロシア、トルコと友好条約調印
3月17日ポーランド、共和国憲法採択
3月ポルトガル共産党創立
3月~4月ソビエト・ロシア、ソビエト政権に反対の諸党₍メンシェビキ、エス・エル₎、テロや暴動を含む不法手段で政権に反対、反革命の陣営に合流
4月24日赤蘭会結成₍堺真柄、山川菊枝ら₎
4月堺利彦、山川均、近藤栄蔵ら、日本共産党結成のため準備委員会をつくり、宣言、規約案を作成、日本共産党暫定中央執行委員会を設立。コミンテルンは創立当初から日本共産党結成に関心と援助を寄せる。コミンテルン極東書記局の招きで、5月、近藤が上海に渡って協議
5月5日中国、孫文、臨時大総統₍広東新政権樹立₎
5月6日ルーマニア共産党創立
5月9日日本社会主義同盟第二回大会
5月10日独、第一次ビルト内閣成立
5月15日チェコスロバキア共産党創立
5月15日伊、総選挙、共産党が16議席、自由・民主両党が過半数
5月レーニン「食料税について」を発行
5月28日日本社会主義同盟に解散命令
6月22日~7月12日コミンテルン第三回大会₍モスクワ₎、アメリカから田口運蔵、吉原太郎が出席
7月1日中国共産党創立
7月3日~19日プロフィンテルン₍赤色労働組合インタナショナル₎の創立大会₍モスクワ₎
7月~8月神戸の川崎造船所、三菱造船所の労働者3万8千人がストライキ、軍隊が出動₍戦前最大の争議₎
8月20日山崎今朝弥ら自由法曹団結成
8月20日頃暁民会の有志らが「暁民共産主義団」を結成。11月反軍のビラをまき、12月2日検挙される₍いわゆる暁民共産党事件₎
10月1日~3日日本労働総同盟友愛会が創立10周年記念大会で日本労働総同盟と改称。
10月26日独、第二次ビルト内閣成立
11月4日原首相、東京駅頭で中岡良一に刺殺される。
11月7日伊、ファシスト党結成
11月11日コミンテルンの呼びかけによる極東諸国民族大会の準備会議₍イルクーツク₎
11月11日徳田球一、高瀬清らが極東諸民族大会の準備会魏に出席
11月12日ワシントンで海軍軍縮会議₍~22年2.6₎
11月13日高橋是清内閣成立
12月14日片山潜、メキシコからモスクワに入る
12月18日コミンテルン執行委員会会議で労働者統一戦線についてのテーゼを採択。片山潜が執行委員に選出される
1922年₍大正11年)
1月1日山川均、田所輝明、上田茂樹ら「前衛」を創刊
1月チリ共産党創立
1月21日~2月2日極東諸民族大会の本会議₍モスクワ、閉会式はペテログラード₎
1月21日~2月2日片山、徳田、高瀬らがコミンテルンの呼びかけによる極東諸民族大会に日本の代表として出席、片山ら日本代表、病床のレーニンと会見
2月6日ワシントン会議条約調印₍海軍の軍備制限₎
1月21日~3月4日コミンテルン執行委員会第一回拡大大会。「統一戦線戦術についての決議」を採択₍3.4₎
2月27日中国、孫文、北伐を宣言、4月に第一次北伐開始₍失敗₎
3月3日全国水平社の創立大会
3月8日山川菊栄、堺真柄ら国際婦人デーを記念する「八日会」結成
3月12日グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンがザカフカス社会主義ソビエト共和国を形成
3月24日過激社会運動取締法案、貴族院で可決₍衆議院で審議未了になる₎
4月2日ベルリン協議会₍コミンテルン、第二、第二半インタナショナルの代表による₎
4月3日ロシア共産党₍ボルシェビキ₎、書記局制を設け、スターリンが書記局となる
4月9日日本農民組合₍日農₎結成
4月10日市川正一ら「無産階級」を創刊
4月10日~5月19日ジェノバ国際会議₍旧ロシアの債務問題など討議、独、ソ参加₎開く。同会議でソ連代表団は、レーニンの指導を受け、一般兵器と区別して毒ガスなどの大量殺戮兵器の全面禁止を提起。
4月16日独、ソ、ラッパロ条約に調印、国交回復、異なる所有制度の共存と同権を認める。
4月20日婦人の政談集会参加・発起を許可した改正治安警察法公布
5月1日第三回メーデー、「労農ロシア承認」のスローガンを採択₍この年、ロシア飢饉救援運動すすむ₎
5月1日中国、全国労働大会₍広州、初の全国的な集会₎
5月消費組合連盟結成₍26年関東消費組合連盟に改称₎
6月6日高橋内閣総辞職
6月7日~11日コミンテルン執行委員会第二回拡大総会
6月11日コミンテルン執行委員会第二回拡大総会で日本など各党の綱領の作成に協力する為の国際委員会を任命。日本担当は片山。日本共産党綱領草案の起草開始。
6月12日加藤友三郎内閣成立
6月22日対露非干渉同志会結成
6月26日~7月2日仏、統一労働総同盟結成大会
7月上旬山川菊栄、与謝野晶子、中条₍宮本₎百合子らがロシア飢饉救済婦人有志会を結成
7月15日、日本共産党の創立大会₍東京・渋谷町伊達跡₎。党規約を採択し、コミンテルンへの加盟を決議、中央執行委員長に堺利彦を選出
7月29日新潟・信濃川上流の水力発電工事現場での朝鮮人労働者虐殺事件発覚
8月1日日本経済連盟会設立
8月1日山川均の論文「無産階級運動の方向転換」₍「前衛」7.8合併号₎
9月1日立憲国民党解党
9月1日月刊誌「農民運動」創刊₍24年3月第16号まで₎
9月30日日本労働組合総連合の創立大会、論争のなかで官憲によって解散₍大阪₎
10月1日労働総同盟大正11年大会₍大阪₎労農ロシア承認を掲げる
10月23日英、ロー保守党内閣成立
10月25日日本軍がシベリアから撤退
10月25日渡辺政之輔ら南葛労働協会を組織
10月28日伊、ファシスタ党の「ローマ進軍」、ムッソリーニがファッショ政権樹立₍10.31₎
10月28日半月刊「労働新聞」創刊₍23年3月第8号まで₎
11月1日オスマン帝国滅ぶ
11月5日~12月5日コミンテルン第四回大会₍ペテログラード、モスクワ₎
11月5日~12月5日コミンテルン第4回大会に日本共産党代表として高瀬清、川内唯彦が出席、コミンテルン日本支部として承認される。片山潜がコミンテルン執行委員会幹部会員に選出される
11月7日学生連合会結成
11月9日~12月16日プロフィンテルン第二回大会₍モスクワ₎に山本懸蔵が出席
11月8日犬養毅、尾崎行雄ら革新倶楽部結成
11月22日独、クーノ内閣成立
11月29日~12月3日プロフィンテルン第二回大会
12月4日日本帝国主義のシベリア出兵反対、ロシア革命戦争をつづけていた佐藤三千夫がハバロフスクで病死
12月6日アイルランド自由国成立
12月23日~26日レーニン、「大会への手紙」を口述筆記、23年1月4日付けの追記でスターリンの書記長解任を提案
12月30日スターリンの大ロシア主義的連邦案を排し、レーニン的な諸民族の対等、平等の立場を明確にしてソビエト社会主義共和国連邦成立₍ロシア、ウクライナ、白ロシア、カザフスタン各国共和国で構成₎
12月30日~31日レーニン「民族問題または『自治化』の問題によせて」を口述筆記、スターリンの大ロシア主義的民族政策を批判。
1923年₍大正12年)
1月「過激社会運動取締法案労働組合合法案小作争議調停法案反対全国労働組合同盟」組織される
1月11日仏・ベルギー軍が賠償不履行を理由に独のルール地方を占領
1月26日中国革命へのソ連の援助などをうたった孫文・ヨッフェ共同声明
2月1日プロフィンテルンから帰国した山本懸蔵の報告会₍逮捕者無し₎
2月2日婦人参政同盟結成
2月4日~9日中国、京漢鉄道労働者のストライキ、軍隊が制圧
2月4日第二回党大会₍千葉県市川町・一直園四季ノ寮₎。コミンテルン第4回大会の報告、規約の改正を行い、執行委員長堺利彦、執行委員佐野学、吉川守圀、浦田武雄、上田茂樹、渡辺光三、杉浦啓一、仲宗根源和、小岩井浄、辻井民之助の10名を選出
2月11日東京、名古屋、京都、大阪、神戸、八幡などで過激社会運動取締法案など3悪法反対のデモ。闘争と世論の高揚で過激社会運動取締法案と労働組合法案を提出できず、小作争議調停法案は衆議院で審議未了となる。
3月1日衆院、普選法案を否決
3月8日日本で最初の国際婦人デー記念集会₍東京・キリスト教青年会館₎
3月15日関西失業者大会
3月15日臨時党大会₍東京・石神井村・豊島館₎。綱領草案を討議、「君主制の廃止」など22項目の当面の要求は確認されたが、綱領全体に付いては審議未了
3月18日東京で失業防止の労働者大会
3月~4月野田醤油でストライキ
3月~4月労働組合前衛同盟₍レフト₎創立
4月3日宣伝理論機関紙「赤旗」創刊₍「社会主義研究」「前衛」「無産階級」3誌を併合₎
4月5日日本共産青年同盟創設₍委員長川合義虎₎
4月14日石井・ランシング協定廃案
4月17日~25日ロシア共産党第12回大会、民族問題についてのレーニンの覚書は代議員団ごとに読み上げられるが、貴重な指示は事実上葬られる₍スターリンの書記長解任提案を含む「大会への手紙」は伝えられず₎
4月23日実業同志会結成₍会長、武藤山治₎
5月10日早大で軍事研究団反対事件
5月21日~25日社会主義インタナショナル創立大会₍第二、第二半インタナショナル合同₎
6月5日治安警察法による第1次の弾圧₍堺利彦、市川正一、上田茂樹、徳田球一、山本懸蔵、渡辺政之輔ら80人が検挙、29人起訴₎
6月10日~20日中国共産党第三回大会、国共合作の方針決定
6月12日~23日コミンテルン第三回拡大執行委員会総会
7月「赤旗」を「階級戦」と改題₍8月号まで₎
7月12日京都・奥村電機のストライキ
8月2日米大統領ハーディングが急死し、副大統領クーリッジが昇格
8月13日独、第一次シュトレーゼマン内閣成立
8月独、戦後インフレ激化、マルク大暴落
8月24日加藤首相死去
8月26日内田康哉臨時首相以下辞表提出
9月1日関東大震災おこる
9月2日朝鮮人暴動の流言を広げ、多数の朝鮮人、中国人を虐殺
9月2日戒厳の布告
9月3日~4日混乱に乗じて川合義虎、平沢計七ら10人、亀戸署で軍隊により虐殺される₍亀戸事件₎
9月7日治安維持の為の緊急勅令公布
10月16日山本内閣、普選準備調査会を設置。普選法の実施を約束。
10月29日トルコ、共和国を宣言₍初代大統領ケマル₎
11月8日~9日独、ヒトラーによるミュンヘン一揆、失敗し、ヒトラー逮捕
11月30日独、第一次マルクス内閣成立
12月1日全国水平社青年同盟創立
12月27日難波大助、摂政を狙撃₍虎の門事件₎
12月29日山本内閣総辞職
1924年₍大正13年)
1月7日清浦奎吾内閣成立
1月10日政友会、憲政会、革新倶楽部、清浦内閣打倒の第二次護憲運動開始
1月20日~30日中国国民党第一回全国代表会議。連ソ、容共、工農扶助政策を決定₍第一次国共合作の成立₎
1月21日レーニン死去₍53歳、モスクワ郊外のゴールキ村₎
1月22日英、初の労働党内閣₍第一次マクドナルド内閣₎成立
1月29日床次竹二郎ら政友会を脱党し、政友本党を結成
2月1日英、ソ連を承認
2月7日伊、ソ連を承認
2月10日総同盟大正13年大会、左右の妥協の上に「現実主義」への方向転換
2月17日亀戸事件の犠牲者の葬儀₍日本最初の労働組合葬、東京青山斎場₎
2月末か、3月初め頃、正規の会議ではない場で解党を申し合わせ₍東京・大森森ケ崎₎。前年の検挙、大震災での弾圧で赤松克麿、山川均らの解党主義、敗北主義が支配的となったため。将来の党建設を考え、少人数の委員会₍ビューロー₎を残す
3月1日産業労働調査所設立
4月6日伊、総選挙、共産党13議席獲得。改悪選挙法によりファシスタ党が絶対多数をしめる
4月26日スターリンの「レーニン主義の基礎に付いて」の「プラウダ」連載始まる。科学的社会主義を教条的に一面化。
5月1日東京市電従業員自治会創立
5月1日理論機関誌「マルクス主義」創刊₍29年4月終刊₎
5月4日独、総選挙、共産党62議席獲得
5月11日仏、下院総選挙、共産党26議席獲得。左翼連合₍社会、急進社会党₎過半数を占める
5月23日~31日ロシア共産党第13回大会、レーニンのスターリン解任の提案₍「大会への手紙」を代議員団ごとに公表₎実らず
5月31日中・ソ外交関係樹立、ソ連が旧ロシアの在華特殊権益、治外法権など放棄
6月3日独、第二次マルクス内閣成立
6月7日清浦内閣総辞職
6月11日第一次加藤高明内閣成立
6月13日築地小劇場開場
6月14日仏、エリオ急進社会党内閣成立
6月16日孫文、黄埔軍官学校を設立₍校長蒋介石、政治部主任周恩来₎
6月17日~7月8日コミンテルン第5回大会₍モスクワ₎
6月17日~7月8日コミンテルン第5回大会に日本代表として片山潜、佐野学、近藤栄蔵が出席、日本問題委員会で日本共産党の解党決議を取り消し、党を再組織することを決定。
6月28日政治研究会設立₍無産政党結成準備のための運動₎
7月8日~21日プロフィンテルン第3回大会
7月12日~13日コミンテルン第4回拡大執行委員会総会
7月22日小作調停法公布
8月孫文が黄埔軍官学校で三民主義について講演
9月14日学生社会科学連合会結成₍学連。学生連合会を改称。翌年正式名称を全日本学生社会科学連合とする₎
9月18日孫文、北伐開始宣言
10月2日国際連盟、ジュネーブ議定書₍国際紛争の平和的解決₎を採択
10月5日日本労働総同盟関東労働同盟会大正13年大会で右派議長の横暴な議事運営に抗議し、渡辺政之輔、河田賢治ら6人を除名。12.10左派4組合を除名。
10月28日仏、ソ連を承認
11月4日米、クーリッジ₍共和党₎が大統領に当選
11月英、第二次ボールドウィン₍保守党₎内閣成立
11月26日モンゴル人民共和国成立
この年、レーニン死後、コミンテルンで「マルクス・レーニン主義」の呼称が使用され始める
12月13日婦人参政権獲得期成同盟会結成₍久布白落実、市川房枝ら₎
12月20日総同盟を除名された左派組合など6組合、日本労働総同盟関東地方評議会結成
1925年₍大正14年)
1月コミンテルン極東部代表と日本の委員会₍ビューロー₎メンバーが上海で会議を開き、党再建の方針を決定₍1月テーゼ₎
1月15日独、第一次ルター内閣成立
1月20日日ソ基本条約調印、国交樹立
2月11日治安維持法反対大会に35団体、3千人が参加₍東京芝・有馬ヵ原₎
3月12日孫文氏許₍59歳、北京₎
3月21日~4月6日コミンテルン第5回拡大執行委員会総会
3月29日男子普通選挙法成立、金のかかる選挙として小選挙区制を廃止し、中選挙区制を採用₍最初の普選は28年2月₎
4月7日第一次弾圧事件の公判はじまる
4月13日陸軍現役将校学校配属令公布
4月17日朝鮮共産党結成
4月22日治安維持法公布
4月26日独、ヒンデンブルクが大統領に当選
5月1日中国で中華全国総工会結成
5月プロフィンテルン極東部代表と日本の委員会₍ビューロー₎代表が上海で協議し、労働組合運動方針を決定₍5月テーゼ₎
5月1日四個師団廃止₍いわゆる宇垣軍縮₎
5月5日普通選挙法公布₍男子25才以上に選挙権₎
5月8日勅令で治安維持法を朝鮮、台湾、樺太に施行
5月14日革新倶楽部、中正倶楽部が政友会に合同
5月15日シベリア出兵で最後まで残った樺太派遣軍の撤退完了
5月24日日本労働組合評議会結成。総同盟を握る右派幹部によって除名された30組合と他の2組合が参加。
5月30日中国、5.30事件、上海から全国に広がる
6月下旬日本労働組合評議会、5.30事件など中国人民の反帝闘争への連帯と激励のため、上海に山本懸蔵らを派遣
6月17日毒ガスなどの禁止にかんする議定書₍毒ガス使用禁止協定=ジュネーブ条約₎
7月1日広東国民政府成立
7月10日細井和喜蔵『女工哀史』刊行
7月31日加藤内閣総辞職
8月初旬拡大ビューロー会議を開き₍東京₎、解党決定のさい作った委員会₍ビューロー₎を党再建のための中央ビューローに再組織
8月2日第二次加藤高明内閣成立
8月10日日本農民組合の提唱で無産政党組織準備委員会が発足
8月20日第一次弾圧事件に判決。23人を有罪
9月20~27日全ソ金属労組議長レプセらが日本労働者組合評議会の招待で来日
9月20日合法面の機関紙活動として「無産者新聞」を創刊₍月2回発行、26年1月から週刊₎
10月1日「無産者新聞」₍第2号₎、「支那から手をひけ」「支那の解放運動を熱烈に応援せよ」と訴える
10月15日小樽高等商業学校で軍事教練反対闘争₍反対闘争、全国の学生に広がる₎
12月1日ロカルノ条約₍ドイツ西部国境の現状維持₎正式調印
12月1日農民労働党結成₍書記長・浅沼₎稲次郎₎、即日結社禁止
12月6日日本プロレタリア文芸連盟結成
12月12日イラン、パーレビ朝成立
12月18日~31日ロシア共産党第14回大会で「一国社会主義」をめぐり、スターリン、トロツキーらの対立、党名を全ソ連邦共産党と改称
12月28日~30日インド共産党創立大会
1926年₍大正15年/昭和1年)
1月15日京都帝大など全国の社研学生₍岩田義道、野呂栄太郎ら₎を検挙、治安維持法による国内最初の検挙₍京都学連事件₎
1月19日~3月18日共同印刷争議
1月20日独、第二次ルター内閣成立
1月28日加藤首相死去、内閣総辞職
1月30日第一次若槻礼次郎内閣成立
2月17日~3月15日コミンテルン第6回拡大執行委員会総会
2月17日~3月15日コミンテルン第6回拡大執行委員会総会に党再建ビューローが徳田球一を派遣
3月5日労働農民党結成₍委員長・杉田元次郎₎
3月9日~3月15日プロフィンテルン第4回中央評議会、モスクワで開催、徳田球一、青柿善一郎が参加、「汎太平洋労働組合会議」へ代表参加が決定される
3月10日レーニン著作集₍全10巻₎出版₍レーニン著作集刊行会編、白揚社₎₍~27年3月₎
3月20日中山艦事件、蒋介石が中国共産党員多数を逮捕
4月3日伊、ファシスト青年団「バリニア」結成
4月10日暴力行為等処罰にかんする法律公布
4月24日独ソ友好条約調印
4月26日~8月8日浜松日本楽器争議
5月5日1922年来の新潟県木崎村の小作争議で警官隊が小作地取り上げに反対する農民を弾圧₍争議は30年7月迄₎
5月16日政治研究会改組し、大衆教育同盟結成
5月英、炭坑を中心に大ゼネスト
5月16日独、第三次マルクス内閣成立
6月下旬拡大再建ビューロー会議、コミンテルンから帰って来た徳田球一の報告を聞き、党再建方針を確認。第3回党大会開催に付いて協議₍群馬県磯部₎
6月28日全日本学生自由擁護同盟₍S・L₎結成
7月9日蒋介石が国民革命軍総司令部となり北伐を開始
7月28日仏、ポアンカレ国民同盟内閣成立
8月1日全日本無産者青年同盟結成
9月8日独、国際連盟に加盟
9月渡辺政之輔らの指導する労組活動家の組織「レフト」を再建
10月2日ポーランド、ピウスーツキが首相になり独裁制をしく
10月17日日本農民党結成₍平野力三ら₎
10月19日~11月18日英帝国会議、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドに本国と平等の自治権
10月19日議会解散請願運動全国協議会開催₍労働農民党や日本労働組合評議会など₎
11月9日伊、治安維持法、ファシスタ党を除く政党に解散令
11月14日松山高校で生徒のストライキ₍~12.2₎
11月水平社福岡連帯事件。水平社の福岡連帯差別糾弾闘争に対して「連帯爆破事件」をでっちあげて弾圧
11月日本プロレタリア文芸連盟を日本プロレタリア芸術連盟に発展、改組
11月22日~12月16日コミンテルン第7回拡大執行委員会総会
12月4日総同盟第二次分裂、日本労働組合同盟結成
12月4日第3回党大会₍山形県五色温泉・宗川旅館₎。党を再建、政治方針と党規約を採択。中央委員長佐野文夫、中央委員佐野学、徳田球一、市川正一、渡辺政之輔、福本和夫、鍋山貞親、中央委員候補三田村四郎、中尾勝男、国領五一郎、杉浦啓一、河合悦三を選出
12月5日社会民衆党結成₍安部磯雄、片山哲、西尾末広ら₎
12月9日日本労農党結成₍麻生久、三輪₎寿壮ら₎
12月12日~13日労働農民党第一回大会、大山郁夫らが委員長に
12月25日大正天皇死去、皇太子裕仁即位、昭和と改元
この年の秋から翌年に掛けて、日本労働組合評議会を中心に「健康保険法」闘争